6−3  for 文

 C言語では、反復処理の一連の流れ(反復パラメータの初期化、反復条件、反復パラメータの再初期化)をコンパクトに記述できる構文が用意されている。それがこのfor文である。

for分の流れを下図に示す。

<< 書き方 >>

用途   : 反復処理( 条件が満たされたとき処理 )

一般形式 : for( 式1;式2;式3; )

           文

例    : for(i=0;i<size;i++ )

           x[i]=2;

        

例題

while文と同様に、int型配列xの全要素(要素数10)を2で初期化する

/*--------------------------------------------

      配列の初期化

---------------------------------------------*/

#include <stdio.h >

#define   size  10    /*配列のサイズ*/

main( )

{

   /*配列と変数の定義*/

int x[size];    /*配列*/

int i;        /*添字*/

 

   /*配列の初期化*/

for(i=0;i<size;i++)

x[i]=2;

[実行結果]

2

2

2

2

2

2

2

2

2

2

解説

 

【for文による反復構造】   for文の一般形式はfor(式1;式2;式3)、この式1は、はじめに一度だけ実行される。通常、反復パラメータの初期化を行う。次に式2を評価し、その結果、真(非零)である間、文(反復処理の本体)を実行、その後に式3を実行する。式3は通常、反復パラメータの再初期化を行う。式2の評価から繰り返し、結果が偽(0)となった時、ループを終了する。

 for文は、while文と全く同じ機能をもつ構文であり、どちらをもちいるかは、プログラマの好みや、プロジェクトの決め事による。

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