10.配列

配列

データa0,a1,･･･,anをa[0],a[1],･･･,a[n]と表現すると便利である。

そのような　　　a=(a[0],a[1],･･･,a[n])
を「１次元配列」ARRAYという。

データB00,b01,･･･,bmnに対して、
　　　b=(b[0,0],･･･,b[0,n]

　　　　　　　　　・・・
　　　　　b[m,0],･･･,b[m,n])

を「２次元配列」という。

一般に「ｋ次元」の配列が定められる。

　配列の宣言
　文法：配列と配列の要素
　配列名：変数名に準ずる。
　配列要素：配列名[添字0，添字1，･･･，添字ｎ]
　　　　　　　の形の文字列、但し添字０～添字ｎは整数又は整数型変数。
　例）
int　a[10]；
意味：a[0],a[1],･･･,a[9]は整数型である

　　配列上の演算
　　　文法：配列の要素に対して次の演算が定められている。
　　　　１）代入a[i]=0
　　　　２）四則｛要素同士、添字同士

例１）配列の利用
　　データ　入力：a[0],･･･,a[99]
　　　　　　出力：sum=a[0]+･･･+a[99]
　　アルゴリズム

　　プログラム
#include<stdio.h>

main()
{
int i,sum;
int a[100];
　sum=0;
　for(i=0;i<100;i++){
　　　scanf("%d",&a[i]);
　　　sum=sum+a[i];
　}
　printf("%d",sum);
}

例２）ベクトルの加算
　　データ　入力　　a[０],b[０]

　　　　　　　出力　c=a+bベクトル

　　アルゴリズム

プログラム
#include<stdio.h>

main()
{
int i;
int a[10]={0};
int b[10]={0};
int c[10]={0};
for(i=0;i<10;i++)
{scanf("%d",&a[i]);
scanf("%d",&b[i]);
}for(i=0;i<10;i++)
c[i]=a[i]+b[i];
for(i=0;i<10;i++)
printf("%d\n",c[i]);
}

例３）ベクトルの積
　　データ　入力
　　　　　　　a[1],b[1]

　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　・
　　　　　　　　　・
　　　　　　　a[10],b[10]
　　　　　　出力　c=a*bベクトル



　　アルゴリズム



　　




プログラム


#include<stdio.h>
main()
{
int i;
int a[10]={0};
int b[10]={0};
int c[10]={0};
for(i=0;i<10;i++)
{scanf("%d",&a[i]);
scanf("%d",&b[i]);
}
for(i=0;i<10;i++)
c[i]=a[i]*b[i];
for(i=0;i<10;i++)
printf("%d\n",c[i]);
}

　10.2.2　多次元配列

　先ほどは１次元配列でしたが、今度は多次元配列（ここでは例として２次元配列）について説明していきます。

　例）int a[2][4]={{6,10,5,50},{0,1,6,8}};

　　　これは、２次元配列といって、図に示すと次のように書けます。

　　　箱の中は、データです。

　　これは次のようなことを示している。

　　a[0][0]=6,a[0][1]=10,a[0][2]=5,a[0][3]=50

　　a[1][0]=0,a[1][1]=1 ,a[1][2]=6,a[1][3]=8

例 2行３列の行列を加算する

#include<stdio.h>

main()

{

int i,j;

int ma[2][3]={{1,2,3},{4,5,6}};

int mb[2][3]={{6,3,4},{5,1,2}};

int mc[2][3]={0};

for (i=0;i<2;i++){

for (j=0;j<3;j++)

mc[i][j]= ma[i][j]+ mb[i][j];

}for (i=0;i<2;i++){

for (j=0;j<3;j++)

printf("%d",mc[i][j]);

printf("\n");

}