8. 関数

目的：　同じプログラムが繰り返し現れた時一ケ所にまとめる。
例

[ 流れ図 ]　数式に対する流れ図

#include<stdio.h>

int Subss(int x, int y){

int z;

z = x*x + y*y;

return z;
}

int main(void){

int a, b, c, d, e, f, g;

printf("Input b, c, e, f");

scanf("%d %d %d %d", &b, &c, &e, &f);

a = Subss( b, c );

d = Subss( e, f );

g = a+d;

printf("g=%d\n", g);
}

[文法]
・形式　関数は次の形：

返却値　関数名(仮引数の宣言){

関数本体

・・・
}

・呼び出し部分
関数名(実引数,・・・)

[return文]
return文に出会うと、ただちに呼び出し側に戻る。
その際、return文に続いて書かれている式を返す。
return文が省略されている時は、関数の終わりを示す}で代用。

[main()]
C言語では、プログラムのすべてを関数の形で記述
main()も関数。

[void型]
関数に返却値がない場合、型指定子にはvoidと記述。

例　（サブルーチン＋配列）

・A,B,C,X,Yは３×３行列

#include<stdio.h>
void MtrxMlt( int X[3][3], int Y[3][3] ); /* 関数原型宣言 */
int C[3][3];

int main(void){

int i;

int A[3][3], B[3][3];

for(i=0;i<3;i++)

scanf("%d %d %d", &A[i][0], &A[i][1], &A[i][2]);

for(i=0;i<3;i++)

scanf("%d %d %d", &B[i][0], &B[i][1], &B[i][2]);

MtrxMlt(A,B); /* 関数呼び出し */

for(i=0; i<3; i++)

printf("%d, %d, %d\n", C[i][0], C[i][1], C[i][2]);

return 0;
}

void MtrxMlt( int X[3][3], int Y[3][3] ){

int i,j,k;

for(i=0; i<3; i++){

for(j=0; j<3; j++){

C[i][j] = 0;

for(k=0; k<3; k++){

C[i][j] = C[i][j] + X[i][k] * Y[k][j];

}

}
}

[ 関数原形宣言 ]
関数を使用する時、あらかじめ宣言しなければならない。
関数の宣言では、関数の返却値、関数の渡す値（引数）の型を
明らかにする。

・形式

型指定子　関数名(仮引数型並び); または

型指定子　関数名(識別子並び);

型指定子：関数の返却値の型
仮引数型並び：関数に渡す引数と識別子の並び（識別子は省略可）

再帰
[再奇関数呼び出し]
関数が、自分自身を呼び出すことを関数の再帰呼出しという。

例　ハノイの塔
（３枚の石盤を１から２の棒に移す）

#include<stdio.h>
void Hanoi(int n, int a, int b, int c){

if(n>0){

Hanoi(n-1, a, c, b );

printf("%d:%d -> %d \n", n, a, b);

Hanoi(n-1,c,b,a);

}
}

int main( void ) {

Hanoi(3, 1, 2, 3);

return 0;
}