CAIは、教育学(教育工学)と学習理論(学習心理学)をベースに情報科学(情報理論)の三者が相互に協力して成り立っている。CAIは、その学習ソフトウェアであるコースウェアの様式によって、学習スタイルが異なってくる。CAIの分類には以下のものが一般的な分類方法である。
(1)ドリル・演習様式
学習した知識・技能についての習熟とそれらの確実な定着を図るために行なう反復練習による学習様式のCAI。\\ドリルは学習した知識・技能の習得を確実にするために行なう反復練習であり、プラクティスは新しいい習慣を獲得
するものである。
(2)チュートリアル様式
コンピューターが学習者に問いかけ、説明し、問題を提示して応答を求め、学習者が応答すると、KR情報を与えられ、双方向のコミュニケーションを繰り返しながら学習を深めていく様式\\児童生徒一人ひとりに応じた学習を展開していくことができ、学習の個別化や最適化をねらったものである。
(3)問題解決様式
問題状況やそれに対する仮説などをコンピューターが提示し、シュミレーションを加えるなどして学習者に考えさせ、問題解決をさせるように構築された学習様式のCAI。
(4)シュミレーション様式
シュミレーションソフトウェアを用いて問題解決のためのモデルを構築して、モデルの有効性や妥当性などを検証し、そのモデルを使って問題を解決する過程を模擬実験しながら学習していく様式のCAI。\\静止画や動画をつかった提示・演示型、学習者が演技者になって役割分担するロールプレイング型、発見の道筋をあらかじめ決めておき、学習者に気づかせるような発見型などがある。
(5)情報検索様式
コンピューター辞典・事典や図書館の役割をもたせる型のソフトウェア。データベースなど学習者の求めに応じて情報を提供する様式。