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 Hichart入門

  Hichart基礎
Hichart(HIerarchical flowCHART language)は、構造的プログラミング技法に基づいて開発された木構造型フローチャート記述言語の一つである。Hichart により記述されるフローチャートは、Hichartフローチャート(木フローチャート)といわれる。 Hichartフローチャートは、従来のGoldstein-neumann型のフローチャートにおける基本処理記号と制御線をそのままにし、制御記号(反復と分岐など)を変えることによりプログラムの視認性と記述性を飛躍的に向上させ、格段に理解しやすくなっている。Hichartフローチャートは、プログラムの階層木構造をそのままに反映するので、プログラムの全体構造が即座に把握可能である。同様に、モジュール構造の記述と変更も極めて容易となった。さらに、他の多くの構造的フローチャート言語におけるような、フローチャートの制御線と実線の制御の流れとの不一致がないので、プログラムの詳細なトレースと記述が容易であり、またアルゴリズム(手順)のフローチャートだけでなくデータ構造図とデータフロー図も記述できるので、プログラム仕様のすべてが統一的に図形表示できる。
 以上より、Hichartは、プログラムの作成と維持に伴う労力を大幅に減らすことができる。なお、Hichart は、最初に制御記号として、反復記号を使用したフローチャート言語である。この反復記号は、その後のフローチャート言語である(PAD,FFESD)に採用されて、現在では非常にポピュラーなものになりつつある。
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